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都市の中の観想

洗礼を受けて、カトリック信者になった頃は、もう気持ちが高揚していて、何でもかんでも?!信仰を生活に取り入れるんだと熱心でした。しかし、現実は、なかなか上手く行かないものです。
燃える心が段々しぼんでいくのが解るような、現実社会との理想の信仰生活との差、解っていたけれど、日本では、マイノリティである宗教を選択した自分の理想が上手く適合していかない、歯がゆさを味わったものでした。

黙想会へ行くと、修道士さんたちの世間と一定の距離を保って生活をしている姿に心を動かされたものですが、修道会へ入る条件を満たせなかった私は、あるウラヤマシさを持ってそれを見ていたものでした。

そんな時に出会ったのが高橋たかこさんの本、彼女も希有の作家、高橋和巳を御主人に持った人ですが、彼女は、彼の死後に洗礼を受けて、カトリック信者となります。その後の著作は、基本がカトリックの内面の問題を掘り下げたモノが多いと思います。

丁度、その頃、彼女の翻訳したモノが出ました。

都市の中の観想

ピエール・マリ・デルフィユ / 女子パウロ会



これは、フランスのパリに本会を置く修道会の創始者のピエールマリデルフィールという人が書いた本を彼女が訳したものでした。都市の中で如何にキリスト者として活きるか?を考えたもので、その頃の私には、結構なヒントをあたえてくれたものです。

この修道会、エルサレム会といいますが、典礼にイコンを用いたり、いわゆる正教会のいい点を取り入れたりしていて興味深いものでした。現在も運営されているようです。

やはり本格的な信仰生活のみの生活を送る人たちと普通の生活を送りながら信仰を守る自分では、やはり隔たりがある部分があるものだと思ったことも事実でした。

この本は、こちらへ来る前に私の友達の修道会へ寄付してきてしまったのですが、時々思い出して読みたくなります。
by gabbyna | 2009-04-07 23:58 | カトリックのつぶやき

いろんな思うこと、あれこれと。。。。。


by gabbyna