Sr.HのFesta Juninha

南半球は、今は、冬なのです。で、6月は、ブラジルには、冬のお祭り、Festa Juninhaがあります。以前にも書いていますが、ブラジルのカントリー風のお祭りです。田舎風のコテコテの衣装を着て、麦藁帽子をかぶり、三つ編みのおさげをして、それでダンスをしたり、歌ったりするわけです。学校やいろんな地域でこのお祭りを祝います。

わがお店の斜め迎えに日系の家族がいます。Hさんは、かつては、某銀行の偉い役職をこなしていたといいます。80歳を過ぎてますが、息子さん3人がいて、一人は、SaoPauloにもう一人は、日本に、そしてもう一人は、彼と同居しています。毎日、きちんとした身なりをしています。実は、彼は、今年、奥さんを亡くしました。我が義父が亡くなって1ヵ月後ぐらいでした。この奥さん、すでに痴呆症とか、他の病気を併発していてここ数年、家で寝たきりとか、病院に入って危ないことが何度かありましたが、終になくなってしまったわけです。
で、一緒に住んでいる息子さんは、いまだに独身、日中は、仕事で隣の市で働いているのです、それでもってやはり老化が来ているHさんの為に家政婦が雇われています。彼女は、もちろんブラジル人の若い女性。毎日、Sr.Hと一緒に店に来て朝のカフェ、午後のカフェを飲んだりします。そして我が店の従業員たちとおしゃべりをして帰っていきます。

お客さんの対応に当たるのは、一人以外は、女性従業員ばかり、でもってこちらの人は、基本的に老人とか、子供に優しいのです。(時々やさしすぎると思いますが。。。)なので毎日来る、このHさんに対しては、話を聞いてあげて声をかけてと多分、Hさんには、楽しいひと時を提供していると思います。

そのHさん、昨日もカフェを飲みに来ていて、帰り際にうちの従業員のN2と話し込んでいました。で、会計をした折に私に「明日に彼女にお金を払うからね。」と言って帰ったのです。何のお金の意味か解らない私は、他の従業員に確かめてみたら、「Hさんは、明日Festajuninhaをやりたいので、そのお菓子を作るように頼んだからそのお金を払うらしい。」ということでした。
Hさんの家政婦の女性も後からもう一度来て、説明をして、他の女性従業員と話をして帰りました。

で、今日、私が店へ行った時にHさんは、何時もどおり、きちんとしたシャツにズボンというスタイルで待っていました。午前中の従業員の女性2人が終わるのを待っていました。で、家政婦の女性が、お店のテラスの一角でテーブルを作り、お菓子などを置いて、音楽をかけてFestaするのと説明をしてくれました。
私は、Hさんの家の前でするのかと思っていたのでこれまたびっくり!でもすでに旦那さんの了解も取ってあるというので様子を見ていました。
古い音楽をかけて、椅子に座って、彼女たちが作ったFestaJuninha用のお菓子を黙々と食べるHさん。周りに若い女性(従業員も若い女性たちです。)たちがいて、いろんな話をしているのを聞いているようです。家政婦産の女性の説明を少し聞いた私は、少々複雑な思いでHさんの様子を見ていました。

というのも、奥さんが亡くなってしまうと働き盛りの息子たちは、家にいる時間がほとんど無いので家でHさんがどういう状態かを理解していない、親戚も余り行き来が無い、ということで遠くの親戚よりも近くの他人という状態になっているようです。

結局、お金で雇われている家政婦さんや我がお店の従業員たちとFestaJuninhaを楽しんでいたHさん、
どんな思いで音楽を聴いていたのかなとふと思ったのでした。
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by gabbyna | 2010-06-25 13:17 | 日々のこと | Comments(0)

いろんな思うこと、あれこれと。。。。。


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